やまなし地球環境映画会’08


主催 山梨県環境科学研究所   共催 アース・ビジョン組織委員会


上映会場  山梨県環境科学研究所 1階 ホール(120席)


8月2日・3日・10日で終了しました。

上映順

 @タツノオトシゴ       

 

 A海のゆりかご       

 B赤貧洗うがごとき       

  C生ゴミ堆肥が地球を救う!?      

 Dみんなの自然?

 Eブダペスト・ワイルド 

 

   F校長先生とクジラ

   Gミートリックス

   H動物工場 /アニマル・ファクトリー

 

  Iパフィン・アウェイ

  Jクルード 

上 映 作 品 の 感 想

来場者の感想・意見(抜粋)
@ 魚の中にはオスが口の中で子どもを育てるのは知っていたが、メスから卵をもらってオスが子どもを生むのを

 初めて知った。生き物の種類の多さ藻場の大切さを知ることができて良かった。自然は宝。
A 実際に自然が消えていくことは悲しいと思いながらも何もしない人が多い中、それに対し活動していることを改 めて知った。岡田くんのような若者がいることを知りうれしく思う。干潟を守りたい。
B この映画を見るために東京から。来てよかった。改めて環境を守っていくことの大切さを考えた。教育の重要 性を強く感じる。田中正造の信念を我々が受け継ぎ後世に伝えなければいけない。
   昔から環境問題は現実に起きていて、そのことに尽力なさっている方がおられた事を改めて知り、自分にでき ることから、少しでも行動したいと思いました。しみじみ観ることができ感涙。
   田中正造については、今迄も何度か知る処ですが、映像で知らされると彼のすごさが改めて理解できた。ただ 個人の行動では限界があり、仲間づくり、組織づくり、教育の大切さを感じました。
C 食物の残り物で肥料を造るのは知ってましたが、映画を見て地球環境に役立つと思います。帰りにピートモス ・籾殻を買っていきたいと思いました。
D 人間社会の身勝手な文明の進展により、地球が、自然の生態系が苦しんでいるのだという事がとても解りや すくまた、強烈な印象として残りました。
E 構成・映像が素晴らしく楽しく拝見した。自然の摂理に反する人間のむごさを感じた。
F 校長先生の思いが子どもたちにも伝わった事と思う。大事な事を伝えていくことが大人の使命です。
G 人間の欲があのような悲惨な家畜を育て、それが人間の食となることを悲しい思いで見せていただきました。 この世の中で一番恐ろしいのは人間の欲だと思いました。
H 日本ではどうなのでしょうか?今の日本はここまでひどくないと信じています。韓国出張が多くあり、ブロイラー の実態がこれほどのものとは知りませんでした、食が不安です。
I 無炭素時代は作れるのでしょうか?
J ゴミ・エネルギー問題など、環境問題は他人事ではなく自分たちの生活に直接結びついている身近な問題だと 一人でも多くの人に真剣に考えて欲しい。移動距離に応じて乗り物を変えています。
   油田が形成されるまでの経緯と産業革命後、石炭から石油にエネルギー源が移行していく様子と問題点が判 り易く紹介され理解し易かった。人類は便利さを追求するあまり、地球という星のことをすっかり忘れて、目先の 事しか判らなくなり、結果的には地球温暖化を招いてしまったということで あるが、その責任は何処に、そして、 誰に求めたらいいのか?                       他 多数

視聴後の感想(個別でないもの、全体にかかわるものの抜粋)
○ 素晴らしい作品を提供してくださり感謝します。もっと多くの人達に、特に若い人達に見てもらえたら良いのに。
○ 非常に良かった。どれもみな自分に置き換えてみて今度に役立てたい。
○ 生き物がどんどん減っていてかわいそうだし、自分たちのせいだから責任を感じる。
○ むずかしい。親の世代のつけが、子どもたちの子どもたちへ先送りされている‥そんなことを思いました。小さ な子どもの時から、環境などについて家族で見つめる姿勢が大事。
○ 知恵を広げる必要性。人間らしい生活を取り戻す必要がある。便利になりすぎ生き物としての感覚が消えてい るのでは?里山の復活、森林の育成・保護等による生態系の多様性確保がとても大切。
○ 現代人の生活全てを考えることが環境です。

○ 人間の活動が自然と調和することが大切。
○ どんなに富があろうが地球あっての人間なので、その意味での教育情報を伝え続けていってほしい。
○ より多くの人が鑑賞し、環境問題に対する意識を共有するうえできわめて意味のある映画会。 他 多数

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上 映 作 品 の 概 要

 

(EARTH VISION 第16回地球環境映像祭カタログより)

タツノオトシゴ The Sea Horse   ドイツ/監督:ティム・フェルデラー/2003年/5分
*EARTH VISION 第16回地球環境映像祭【子どものための環境映像部門】 子どもアース・ビジョン賞

 タツノオトシゴは魚のようには全く見えない奇妙な魚である。小さく、繊細なその動物は、奇妙な外見をもって自分自身を守っている。エビを食し、とても優雅な求愛のダンスを踊ることによって、恋人を得ようとする。しかし、タツノオトシゴの振る舞いの中で最も驚くべき側面は、オスが子どもを体内に抱くことである。この作品は海の奥底でのタツノオトシゴのミステリアスな生活に光をあてる。

海のゆりかご −ハチの干潟を守りたい 日本/監督:森田 和稔、岩崎 博史/2006年/54分

*EARTH VISION 第16回地球環境映像祭環境映像部門】 審査員特別賞

  広島県竹原市沖に、18ヘクタールの小さな干潟「ハチ」はある。このハチの干潟をこよなく愛している岡田和樹君20歳。「ハチの干潟調査隊」の代表だ。干潟の作る環境は、多くの生き物を育む「海のゆりかご」だ。しかし、干潟は今、危機を迎えている。戦後次々に埋め立てられ日本全体で4割が失われた。ハチの干潟にも危機が訪れた。地元漁協が干潟沖に人口の藻場造成を計画したのだ。それを知った岡田君は行動を決意。ハチの干潟の重要性を市民にアピール、行政に陳情を行う。果たして造成計画は中止されるのか?1人の若者の行動を通して自然環境の大切さを問う。

赤貧洗うがごとき − 田中正造と野に叫ぶ人々

                   日本・谷中村廃村百年企画/監督:池田 博穂/2006年/98分

*EARTH VISION 第16回地球環境映像祭【環境映像部門】 入賞

   谷中村廃村百年企画として、田中正造の生涯を描いた長編ドキュメンタリー映画。田中正造は『下野の百姓』であることを誇りに、「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」と、農民と共に足尾鉱毒事件に立ち向かい、環境、人権、平和問題など、生涯をかけて民衆と共に戦いぬいた。正造の生きざまは、揺れ動く今の時代に私たちが何をしなければならないか、次代を背負う若者に何を用意しておかなければならないかを鮮やかに示す。

生ゴミ堆肥が地球を救う!?−母娘のダンボールコンポスト循環生活                                                               日本/監督:宮川 直子/2007年/24分

*EARTH VISION 第16回地球環境映像祭【子どものための環境映像部門】 子どもアース・ビジョン賞

 生ゴミを堆肥化するコンポストは、費用が高い、置く場所がないなどから広がらない。ところが、ダンボールコンポストは、ダンボールに園芸店で手に入る材料と生ゴミを入れて混ぜるだけで約3ヶ月で50キロ位の生ゴミが処理でき、出来た堆肥はガーデニングや家庭菜園に使える。生ゴミ堆肥で育った野菜は、味がよく病気にも強いという利点もあるらしい。福岡市に住む波多野信子さん(65)は長年堆肥作りで苦労してきたが、8年前ダンボールを使った堆肥作りを知り、娘の平由以子さん(40)と改良を加えノウハウを完成した。

 このダンボールコンポストが評判を呼び、母娘は仲間と2年前にNPO法人を作り、今は行政と組み公民館での普及活動に走り回っている。小学校ではダンボールコンポストを使った環境学習も行う。「生ゴミで土がぬくくなる!」ことに子どもたちは感動!微生物が生ゴミを土に還す様子から子どもが学ぶことは多い。生ゴミ堆肥の農園も実験的に始め、生ゴミ→堆肥→野菜→生ゴミの循環も始まっている。

 地球環境の危機が取り沙汰される今、マンションでも生ゴミを簡単に堆肥に出来るダンボールコンポストで、あなたも地球に優しい循環生活の第一歩を踏み出してみませんか!

みんなの自然?            アメリカ/監督:コリー・フランシス/2007年/5分

*EARTH VISION 第16回地球環境映像祭【子どものための環境映像部門】 子どもアース・ビジョン賞

 都市住民は絶え間なくのしかかる都市の存在からわずかな間逃れることを求めて都会に残る自然に集まる。周囲を取り囲む大都市に飼い慣らされ縛られているけれども、山は決して言いなりではない。山は習慣化している異常なせわしさから都市住民を自由にし、人生の豊かさを味わう習慣を与えようとして、その束縛に抵抗するのである。

ブダペスト・ワイルド ー 街の生きものたち

                   ハンガリー/監督:ジョルツ マルツェル トートゥ/2006年/34分

*EARTH VISION 第16回地球環境映像祭【子どものための環境映像部門】 子どもアース・ビジョン賞

 ブダペストに住むってどんな感じだろう?この質問の答えを見つけるのはとても難しい。でもそれは人々に尋ねた場合だけ!この美しい街のあらゆる生き物、大小全ての住まう者について考えた時、人間の集団はそのごく一部だとわかる。好むと好まざるとにかかわらず、他の生き物の数は人間の数をはるかにしのぐ。何百もの秘密主義の哺乳類、何千の恥ずかしがりやの鳥類、何百万の適応性のある無脊椎動物、常緑植物、何十億の謎の生物がこの街に生きている。そして彼らもブダペスティアンを自称する。そしてあなたの質問に彼らは一斉に答えてくれるはずだ。「私たちは楽しんでいるよ!あなたも楽しんでくれるといいな。」と。

校長先生とクジラ                                          日本/監督:山村 浩二/2007年/2分
*EARTH VISION 第16回地球環境映像祭【子どものための環境映像部門】 子どもアース・ビジョン賞

 とある海の見える学校。廊下ではしゃぐ子どもたちとは対照的な年老いた校長先生。

幼いころ描いたクジラの絵を見ながら、物想いにふけっていると、過去の記憶がよみがえる。

ちょうどその時、海の向こうに見えたものは…。

ミートリックス                                       アメリカ/監督:ルイス・フォックス/2006年/11分

*EARTH VISION 第16回地球環境映像祭【子どものための環境映像部門】 子どもアース・ビジョン賞

  Sustainable TableとFree Range Studioによって製作された「ミートリックス」、「ミートリックスU−リボルディング」、「ミートリックスU1/2」は今日の産業化された精肉や乳製品製造の裏側にある汚れた真実を明らかにする作品である。観る者にこの現状を知ってもらうため、この作品はアクションやユーモアを交えて、分かりやすく作られている。また、作品のウェブサイトでは産業化された農業の問題解決のための代替案を紹介している。

 さあ、我らがヒーロー、ムーフィアス、レオ、チキティとともに、産業化された農業に立ち向かい、個人経営の小規模酪農・畜産農家を救おう!

動物工場 / アニマル・ファクトリー       韓国/監督:Koo Jung-Hoi/2007年/61分

*EARTH VISION 第16回地球環境映像祭【環境映像部門】 入賞

   とくに韓国人の消費傾向の欧米化により、豚肉や鶏肉の需要が高まっている。豚や鶏は、工場での靴の型押しのようなオートメーション化によって育てられている。それらは、生命としてではなく、肉の塊として扱われている。この作品は、豚や鶏が我々の食卓に並べられる前にどのように育てられているかを追っている。

 恐ろしく衝撃的な飼育場の現場に目を向け、最低限の権利さえ保障されない生命の価値について考えていく。

パフィン・アウェイ−地球に吐き出されたもの カナダ/監督:アイザック・キング/2006年/3分
*EARTH VISION 第16回地球環境映像祭【子どものための環境映像部門】 子どもアース・ビジョン賞

 無駄で過剰なライフスタイルをあらわにしながらある生き物が日常生活を送っている。その過程で大量のエネルギーや資源が使われていく。そしてその結果、最後にはその見返りが帰ってくる……。

 アニメーションは描画とさまざまな素材のコラージュを組み合わせる手法で作られている。Wagon Christの

“I’m Singing”の音楽をベースにした作品である。

クルード  −むき出しの欲望の果て    オーストラリア/監督:リチャード・スミス/2007年/90分

*EARTH VISION 第16回地球環境映像祭【環境映像部門】アース・ビジョン 大賞

  原油。それはどこから来るのか。いつ尽きるのか。我々をどこへ駆り立てるのか。この途方もないドキュメンタリーは、油が生まれた遠い昔、恐竜の棲む過去から、生活を営む上での不可欠な原材料として優勢を誇ることとなる現代まで吹き抜ける。我々のモノの生産がピークに達する今日、本作品は我々を落ち着かない気分にさせるような皮肉な現実を明らかにした。それは、最新の科学的証拠によると、残された資源の収奪を目的とした向こう見ずな突進は我々を将来への危険な道のりへと導く、ということである。その道のりは、この地球がいつか来た道であり……。

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監督・プロデューサのメッセージ

 (EARTH VISION 16回地球環境映像祭カタログより) 

タツノオトシゴ The Sea Horse   ドイツ/監督:ティム・フェルデラー/2003年
 タツノオトシゴはとても可愛く興味深い魚であるだけでなく、私の最もお気に入りの動物の1つであり、水面下のタツノオトシゴのとても特別な生活を、多くの受賞経験をもつ水中カメラマンであるDavid Hannanによる美しい映像の助けを借りてお見せできることを、とても誇りに思う。

 タツノオトシゴは、「素晴らしき海の生き物」シリーズの素敵な水先案内人であり、その指リースの象徴とも言えるものである。素敵な動物たち、素敵な物語、そして一流のカメラマンが、老若を問わず興味深い、水中の動物たちの世界の新しい見方を紹介する。本作は教育的ではあるが、同時にまた観るだけで楽しみをもたらすものである。「素晴らしき海の生き物」は子ども向けの高品質なプログラムのニーズを満たすようにデザインされているのだ。

海のゆりかご  ハチの干潟を守りたい       日本/監督:森田 和稔、岩崎 博史/2006年

 瀬戸内海は古くから海の幸に恵まれ、多島美の景観は人々に潤いを与えていました。しかし、ここ数十年来、水質は悪化し生き物は激減、漁獲高も戦後の3分の1になりました。近くて遠い存在となった瀬戸内海。そのような中、殆どの人に知られないうちに干潟の周辺を稚魚育成の名目で浚渫土という廃棄物を埋め立てようとしていたのです。「この自然を次世代に引き継ぐ為にはどうすればいいのか?」という大きな課題に1人の若者、岡田和樹君(20歳)が立ち向かいました。岡田君の強い意思を伝えたい、藻場造成を再考させたいと制作しました。

 港湾の浚渫土の処理については各地で揉め事が起こっておます。干潟は浅い為、埋め易く、格好の場となっています。行政、漁協、廃棄物業者など大きな相手に立ち向かうこととなりました。取材中、廃棄物業者から恫喝を受けたり、漁協のインタビューは何度も断られ、OA直前にやっとという状況でした。                  

 この問題をそのままには出来ないと、放送後も取材を続けました。まとめて続編をまた放送するためです。すると事態は好転しました。2007年4月26日、ハチの干潟での藻場造成事業計画を漁協側が取り下げたのです。4月26日に県から計画の許可が下りる予定でしたが、その前に計画申請を取り下げ、事実上ハチの干潟へ浚渫土を投棄しないことになりました。計画取り下げということで、ハチの干潟を残すことにつながりました。

 今、岡田君は学校の出前授業や観察会、講演会などで忙しくしています。ハチの干潟にとどまらず、各地と連携も深めています。この模様を今年3月に放送する予定でいます。

赤貧洗うがごとき   田中正造と野に叫ぶ人々  日本/監督:池田 博穂/2006

 「正造さん」「田中さん」足尾銅山鉱毒事件で被害を受けた渡良瀬川沿岸の人々は、「田中正造」のことをそう呼ぶ。亡くなってもう百年にもなろうというのに、今でもお年寄りから若者まで「正造さん」である。家々で、地域で語られることで、その歴史は受け継がれてきた。

 上映会でも、「私のおじいさんが抱っこして貰った」、「おばあちゃんが小遣いを貰った」という人たちが声を掛けてくれる。そして嬉しいことに子どもや孫を連れてきていることである。沿岸の人々にとって、「正造さん」は誇るべき家族みたいなものである。実際、命日が近くなるとあちことで法要やイベントが行われる。そんなに慕われる「正造さん」って、どんな人なんだろう。それが描きたくてこの映画に取り掛かった。

 鉱害が表面化すると被害農民たちとともに立ち上がり、天皇に直訴し、谷中村強制破壊に抗して農民と生活を共にし〈百姓の一分〉を守るため生涯をささげた田中正造……世界中で環境問題が大きな課題となっている今、その戦いと思想は間違いなく現代を撃ち抜いている。

 正造の発言は多岐にわたっている。しかしすべては環境、人権問題へと収斂していくように思えてならない。

堅苦しい映画ではありません。リラックスして楽しんでください。 

生ゴミ堆肥が地球を救う!?母娘のダンボールコンポスト循環生活                                                                 日本/監督:宮川 直子/2007年

 都会でマンション住まいの私は、趣味のベランダ菜園にダンボールコンポスト堆肥がいいと聞いてとりあえず始め、そしてハマった!「ピートモス(コケの堆積物)」と「もみ殻の炭焼」を入れた「ダンボール」に生ゴミを入れ混ぜるだけで、ダンボールがコタツの様にほんのり暖かくなり、開けると玉手箱の様にモワッと湯気が立ち、中のゴミが消えるのだから!恥ずかしながら私は分解の為に「菌」を入れるのだと思ってた。否、「どこにでもいる微生物」を集めるとは!基本は地球生命の源「微生物」の力!後は彼らの好む床・ピートモスともみ殻の炭焼に、水分・光・混ぜ方のコツだけ。これが解ると日々働きの違う微生物たちが、手のかかる子どもに思えて愛おしくなる。微生物が良く分解するゴミに気を使うようになると、保存料ゼロなど自分に良い食材を選ぶことにもなる。自分が地球の一部として生きている実感も沸いてくる。

 このコンポストの存在を多くの人に知ってもらいたい、子どもがどう反応するのか見てみたいと取材をした。目には見えない「微生物」の力を、人々の表情で、言葉で、感じていただければ。微生物があなたを地球にやさしい循環生活に導いてくれますよ!

みんなの自然?               アメリカ/監督:コリー・フランシス/2007年

 アニメーションやサウンド・デザインへの私のアプローチは、都市と自然の間にある緊張感を捉え、観る者が一瞬の美を堪能できるように、ゆっくり流れる時を間に設けることだった。私はある中の1つの体験を象徴するような、特定のモチーフとなる人物のラフ・アニメーションとあわせ、公園のコマ撮りの素材を使った。日の出から日の入りまでの公園での1日を、そしてその日の中でそれぞれが一息つく時間を見つけるある家族の行動を追う。

ブダペスト・ワイルド  街の生きものたち

                                                  ハンガリー/監督:ジョルツ マルツェル トートゥ/2006

 親愛なる審査委員のみなさま、我が仲間たち、そして子どもたちへ。

 ハイビジョンの「ブダペスト・ワイルド − 街の生きものたち」の制作を通して、大自然の中だけでなく、何百万の人々が住む大都会の中でもアマチュアのナチュラリストになれることを私は学んだ。このように我が街で探検家になることができたのは、素晴らしい経験である!みなさんにとっても、ご自分の生活の中でたくさんの発見がありますように。そして審査委員にはこの名誉ある賞を授けてくれたことに感謝したい。

校長先生とクジラ                                                日本/監督:山村 浩二/2007
 このアニメーション制作の依頼が来たとき、忙しい時期というのもありましたが、オファーされたテーマ「捕鯨」が、日本人にとってとてもデリケートな問題なので依頼を受けるかどうか悩みました。実際、私もクジラの肉を食べますし、他の動物の肉も食べます。ベジタリアンだとしても植物の命をいただくわけで、生きて行く上で、何かの命を取る事は避けられません。1番の問題は、政治的、経済的部分のパワーバランスですが、自分自身はそこに是非を唱える意図はありません。しかし、単にクジラという動物がとても好きで、いつか機会があればクジラとふれ合いたいとも考えていたので、そのクジラをアニメーションで描ける事に大変興味を持ち、引き受けさせていただきました。はじめお話いただいた企画意図も一方的に「捕鯨」反対を訴えるのではなく、クジラを愛することを伝えて、捕鯨に対する問題意識を伝えるということだったのです。そこでクジラとの共生を描こうと思い、紆余曲折あって現在のストーリーに落ち着きました。制作には約5ヶ月かかりました。

 最終的には、次世代を担う子どもたちになにか思いを伝えていくこと、それがこのアニメーションで私が1番描きたかった事になりました。

ミートリックス                                      アメリカ/監督:ルイス・フォックス/2006年

 この短編アニメーションがひとえに多くの方の熱意によって世界中で日の目をみていることを見るのは、未だに胸が躍る思いである。少し前まで、ほとんど存在感のない問題であった工業的畜産に関して、「ミートリックス」シリーズは一般市民の意識に根付かせる大きな一歩を踏み出す手助けをしてきた。

 この成功から得られた教訓を、われわれはまだ理解しようとしているところである。この作品やその他の作品の製作を通じて、現時点でわれわれが学んだことは、以下の3つの点になる。

 1.人々は、中核に真実を秘めているような娯楽を欲している。

 2.実際のところ、人々は世の中で何が起こっているのかを知りたがっている。しかし私が思うに、われわれが光

   を当てる問題には、実行可能な解決策が伴わなくては、人々は聞く耳を失ってしまう。

 3.気の利いただじゃれ、メジャーなヒット作をからかう遊び心、人の言葉を話す動物にハズレなし。

 世の中に存在する苦しみや痛みに対して、闘いを挑むことは大変名誉あることである。

動物工場 / アニマル・ファクトリー            韓国/監督:Koo Jung-Hoi/2007年

 洪水や干ばつ、新たに出てきた病気といった環境に関係する災害は、我々の生存を脅かしている。新種の病気の出現は、我々の日々の食生活に何らかの関係がある。この作品は、どのように食物が作られ食卓に並べられるかの流れを紹介している。

 我々人間は、動物を詰め込むために、少しも動くことができない狭い飼育檻を作り上げた。これは、犯罪者を処刑するための電気椅子と同じ概念である、彼らが望むように動き、食べるという基本的な本能を奪うことである。この狭い空間によって作り出される非衛生的な環境は病気を引き起こし、これを食い止めるために、抗生物質のような薬が無差別に動物たちに投与されている。そして我々がその肉を食べることによって、次は我々の生命を脅かすことになる。

 これは、“動物にとっての幸福は、そのまま我々の幸福でもある”という単純な事実を無視した結果である。生きている限り、彼らがその幸福を追求できるように、我々は動物たちの最低限の権利を保障すべきである。

パフィン・アウェイ  地球に吐き出されたもの カナダ/監督:アイザック・キング/2006年
 「パフィン・アウェイ − 地球に吐き出されたもの」を制作することによって、無駄で過剰なライフスタイルが地球に悪影響を及ぼすことを伝えたいと思っていた。人間は、日々大気中への温暖効果ガスの大量排出につながるような意思決定をして、温暖化に寄与している。もっとエネルギーや資源を消費しなくてすむ、地球への負荷が軽い生活の仕方があるにもかかわらず。例えば、より負荷の低い代替案があるのに、どうしてもわざわざ燃費の悪い大きな車を運転したり、電気を無駄にしたりするのだろうか?

 これはとても深刻なテーマだが、作品は結局のところ楽観的に作られている。作品の中で、二酸化炭素「オバケ」が世界を埋め尽くしそうになるが、この汚染をもたらす主人公にも成長する木を通じて希望が訪れる。

 アニメーションを使いこの問題を描くことにより、抽象的・具体的な概念を、シンプル、かつ洗練されたビジュアルであらわすことが出来た。このアニメーションスタイルは手書きの描画とさまざまな素材のコラージュを組み合わせるもので、ベースにはWagon Christの“I’m Singing”が流れている。

クルード  むき出しの欲望の果て       オーストラリア/監督:リチャード・スミス/2007年

 石油は、おそらく現代の世界の経済、政治および環境を形作る唯一の最も重要な商品である。しかし、ほとんどの人々は、石油がどこから来るかについては曖昧な理解しか持っていない。私は、石油が形成された古代の海の中に観る者を連れて行き、主要な石油鉱床の生成がどれほど密接に地球の気候の長期的変動に関連しているのかを明らかにしたかったのだ。

 私は、「クルード」が、来るべき石油と気候の危機を人々に理解してもらうための大切な入門書のようになると考えた。我々がこの先これら2つのジレンマに直面するという明らかな確実性に関し、更なる説明は不必要だ。科学と事実から得られた私の理解からすると、全く対策をとらない、あるいはそれどころか、どんなコストを支払ってもビジネス優先というアプローチを続けることの当然の帰結なのである。なぜ急いで行動する必要があるのか。人々がこの理由を理解した場合にのみ、おそらく2つのジレンマの最悪の結果を逃れることができるだろう。

 

問い合わせ先

山梨県環境科学研究所 環境教育スタッフ室
TEL
 0555-72-6203
e-mail
 kyouiku@yies.pref.yamanashi.jp

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